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「えーと。ちょっと良く分からない。皇帝なのにリストラされるってどういうこと?それに、その程度でリストラって普通は考えられないわよ。」 |
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「どういうこともこういうこともないのじゃ。皇帝をリストラされると予は困るのじゃ。ばれないようにお金を支払った方が良さそうなのじゃ。」 |
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「うーん。はっきり言って気にしすぎじゃないの?」 |
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「どうしてじゃ?会社のアドレスのような特定情報まで書いてあったのじゃ。」 |
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「だって、不正業者が会社に何て言うの?『お宅の会社のパソコンからアクセスがあった。お金を支払え。』って会社に言うの?会社に対する恐喝じゃないの、それ。」 |
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「え?でも、会社も困った困ったになって、予に『お前がアクセスしたせいでお金を請求されて困っている』とか言われないのかの?」 |
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「そりゃ、言われないって断言はできないけど、フツーは『お宅の会社のパソコンからアクセスがあった。お金を支払え。』と言われても、『それが何か?110番しましょうか?』でお終いよ。」 |
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「でも、でも、その後に会社から怒られるかもしれないのじゃ。」 |
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「んー。それはないって断言はできないけどね。ただ、そもそも不正業者が僅か数万円・・・ううん、1円たりとも回収できない見込みが大きいにも関わらず、恐喝で挙げられる可能性さえある危険な行為に出てくるなんてことは通常は考えられないわ。」 |
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「あ、それはちょっとだけ一理あるかもしれないのじゃ。」 |
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「ちょっとだけってナマイキねー。ま、いいけど。えーと、それにね、アタシは支払う方が危険だと思うわよ。」 |
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「どうしてじゃ?支払ってスッキリした方が良いのではないのかの?」 |
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「違う違う。だって、画面に『振込んでください』って書いただけで支払ってくれる人が○○って会社にいるって教えるようなものじゃないの。万が一不正請求がエスカレートしたらどうするの?」 |
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「あ。なのじゃ。それも一理あるのじゃ。」 |
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「分かった?はっきり言って気にしすぎよ。」 |
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「うむ。何となく気にしすぎって気はしてきたのじゃが、まだ2理しかないのじゃ。安心するには最低でも3理は必要じゃな。」 |
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「えーー?んーーー。あ! ←狸(タヌキ)が1つ。全部で3リ。これで安心ね。」 |
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「おおーー。予が狸(タヌキ)で全部併せて3リとな。こりゃ一本取られたのじゃ。っって、予はタヌキじゃないのじゃ。小熊猫=レッサーパンダなのじゃ。ぷんすか ぷんすか。」 |