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「えー、そうじゃなくてじゃな、例えば、どこが違うとか教えて欲しいのじゃ。」 |
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「うーん。そうだなぁ・・・・の大きな違いの1つが『顕名制=結婚相手紹介サービス』『匿名制=出会い系サイト』だろうな。」 |
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「ふむふむ。」 |
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「それと、ま、一般に『料金が非常に高級=結婚相手紹介サービス』『料金的には廉価=出会い系サイト』(※ただし、バカ高い出会い系サイトもある)という傾向は当然あるな。」 |
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「え?どうしてそうなるのじゃ?」 |
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「ん?だって、結婚相手紹介サービスは本人確認を必ずするしで、経費がかかる。出会い系サイトは匿名制が基本だから、さほど経費はかからない。」 |
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「ほほう。他にもあるのかなのじゃ?」 |
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「そうだなぁ・・・結婚相手紹介サービスで一定の条件(5万円以上、2か月以上など)を満たすものは、特定商取引法によってクーリングオフが可能だ。対して、単なる出会い系サイトは特定商取引法の通信販売規制は受けるが、クーリングオフは適用されない。」 |
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「へぇー。そういう、何か専門的な分類もあるのじゃなぁ。」 |
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「もっと良いことを教えてやろうか?」 |
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「うむうむ。聞きたいのじゃ。」 |
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「公正取引委員会が不当表示などがないか調査をするのが『結婚相手紹介サービス』、そもそも調査をしないのが『出会い系サイト』だ。」 |
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「え!?そうなのかの?」 |
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「ああ。こないだ、某結婚情報サービス大手2社が排除勧告を受けたろ。あれは、きちんとしたサービスを提供しているからこそ、不当表示だって言われたんだ。」 |
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「うむむ。でも、どうして、出会い系サイトは調査を受けないのかの?」 |
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「公正取引委員会によるとだな、『出会い系、ギャンブル、アダルトなんかが不当表示を行っても、公取委はそもそも調査なんかしませんよ。( ̄^ ̄) 』ということらしい。」 |
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「ええー?なんか不平等じゃのう。」 |
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「もちろん、不平等だ。さっき、出会い系と結婚相手紹介サービスの違いを簡単に説明したが、中間ゾーンにあるようなサービスもある。そんな場合どうなるのか公取委に聞いてみたんだが、『ま、本人確認もしない匿名制は少なくとも調査しませんよ』って回答だったな。」 |
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「ふーむ。じゃあ、サイトに『ウチは出会い系サイトではなくて結婚情報サービスです』って書いてあったら、『結婚相手紹介サービス』ってことになるのかの?」 |
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「え?ならないならない。それは、あくまでも自称だろ?あくまでも、客観的に線引きがされるべきものだろうな。」 |
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結婚相手紹介サービス 出会い系サイト
本人確認 ○必ずする ×しない
料金 非常に高級 一般に廉価(ぴんきり)
クーリングオフ ○適用されることが多い ×原則として適用されない
特定商取引法 ○規制がある ○規制がある
公正取引委員会 ○調査する ×調査しない
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「ふーむ。なるほどのう。比べてみれば違いが分かるのじゃなぁ。」 |