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「え?そんなものはなかったに決まっておるのじゃ。でも、利用規約とやらには『マイナスにご注意。こちらから特に通知はしません。きちんと残りポイントは把握しておいて下さい』って書いてあったのじゃ。」 |
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「んー。利用規約ってのは絶対的なものじゃないからな。確認措置がなければ、特定商取引法の通信販売規制に違反するし、民事的にも電子契約法第3条による錯誤無効の主張が通る。そんな不正請求は無視するに限るぜ。」 |
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「え!?そうなのかなのじゃ。それは良いことを聞いたのじゃ。えと、じゃあ、サイトに『無効じゃ!』って徹底的に電話でもして通告した方が良いのかの?」 |
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「ん?いや、それが正攻法と言えば正攻法なんだが、住所や氏名などの個人情報を教えてないんだろ?だったら、何も連絡は入れずに受信拒否や着信拒否で無視した方が無難だろうな。」 |
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「え?退会しないでも良いのかの?」 |
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「んー。そりゃな、皇帝閣下が法律を良く知っていて、相手を完全論破できるのなら別かもしれないけど、相手は確信犯的にマイナスポイントの不正請求を行ってきてるんだ。そんな詐欺的なサイト運営者をまともに相手にする方がオカシイと思うぜ。」 |
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「でも、でもじゃな、メールアドレスとかから予の個人情報を調べられて、予の自宅に強制回収に来たりしないのかの?」 |
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「ピィー!その発想はイエローカードだぜ。『不安になって連絡を入れる』『不安に負けて支払う』は、詐欺的な不正業者の思うツボってな。」 |
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「でも・・・でもなのじゃ。」 |
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「あのな、さっきも言ったろ?不正請求だって。支払義務があるものとは言えないんだ。プロバイダや携帯会社は、まず個人情報を出すことはありえないんだ。」 |
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「でも、探偵とか調査会社のようなところがあるらしいのじゃ。予はそれが不安なのじゃ。」 |
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「だからー。調査費用をかけてまで調べてこないっつってんの。1円も回収できない公算が大きいんだぜ。わざわざ費用をかけて調べるなんてことはしないだろ。」 |
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「うー。」 |
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「だから、不安に負ける、不安な発想をするってのはイエローカードだって言ってるんだ。」 |
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「ふーむ。分かったのじゃ。予は不安に負けず、堂堂と受信拒否と着信拒否でがんばるとするのじゃ。」 |
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「ん。それでokok。」 |