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「もちろんだな、契約ってのは利用規約などが中心になるんだが、消費者ってのは、消費者契約法・電子消費者契約法他の様々な法律で保護されてるからな。これらの中には規約に優先するものは当然たくさんある訳だ。」 |
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「え?そうなのかの?」 |
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「消費者保護ってのかな。そういった法律は結構あるんだ。」 |
『違約金』『支払期日を超えた場合の違約金・事務手数料』 |
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「ふぇ〜ん。2日以内に支払わなかったら、違約金30,000円と1日当たり事務手数料を1,000円ずつ払ってもらいますって利用規約に書いてあるのじゃ。困ったのじゃ。」 |
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「ん?何だ。そんなことか。」 |
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「何だとは何なのじゃ!?予は不安で不安でご飯ものどを通らないのじゃぞ。ムシャムシャ。」 |
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「今、食ってるパンは何だ?」 |
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「うむ。じゃから、『ご飯』ものどを通らないと言ったのじゃ。間違ってはおらぬぞえ。」 |
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「・・・・・はぁ・・・・・話を元にもどすぜ。こう言った『支払が送れている』状態を債務不履行って言うんだが、この場合の遅延損害金(事務手数料・違約金など名目は関係無い)は年率14.6%を超える部分は強制的に無効にしますよってことが消費者契約法の第9条に書いてあるんだ。」 |
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「何?それはお得情報なのじゃ。メモメモなのじゃ。・・・えーと、予は10,000円請求されておるのじゃが、この場合はどうなるのじゃ?」 |
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「10,000円の14.6%って言ったら、1,460円だろ。だから、1日当たり5円程度って計算になるな。もっとも、これは支払義務があったとしての話だけどな。」 |
『違約金』を支払え。 |
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「うぁーん。『あなたは多重登録しています。利用規約に書いてある通り、違約金7万円を支払ってください。』って請求メールが来たのじゃ。グスンなのじゃ。」 |
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「んー。さっき言った消費者契約法第9条には『当該事業者に生ずべき平均的な損害額を超える部分は無効とする』ってことも書いてあるんだ。多重登録なら・・・無料ポイント分くらいはあるかもな。」 |
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「それじゃ。予は無料ポイントをかき集めようと思ったのじゃ。」 |
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「あのな、そこらへんは信頼関係でやってるんだから『無料ポイントをかき集める』ってことはやめておきなよ。」 |
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「ぐすん。分かったのじゃが・・・・これはどう対応したら良いのじゃ?」 |
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「んー、断言はできないけど、実際にお金を取ろうという趣旨じゃなくて、多重登録するな!っていう単なる警告的な意味合いが強いと感じるぜ。」 |
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「どうしてじゃ?」 |
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「どうしてったって、消費者契約法で大部分が無効となるんだから基本的に無意味な請求だろ。オイラは『あなたはもうお断りです』って警告の意味合いが強いと感じるぜ。もちろん、請求文書の文言とかによっても判断は変わってくるだろうけどな。」 |
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「ふーん。じゃあ、こういった場合はどうしたら良いのじゃ?」 |
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「んー、一概には言えないけど、オイラなら■2の行動を取るだろうな。もちろん、不当請求に対しては■1が鉄板なのは間違いないんだけどな。」 |
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■1 最寄の消費者センターに相談。
■2 サイトは使わず放置。
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「じゃ、予は念の為に■1を実行するとするのじゃ。」 |
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「ま、それが無難だろうな。」 |