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「おおー。メールがバンバン着てるのじゃ。早速読みまくるのじゃ。」 |
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「おりょ?無料サイトじゃったのに、何故か残りポイント940とか書いてあるのじゃ。どうしてじゃろう。って、1万円払えってメールと電話がかかってきたのじゃ。どうしようなのじゃー!」 |
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「よっ!皇帝閣下。何を一人芝居を楽しんでるんだい!?」 |
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「た、楽しんでなどおらぬのじゃ。予の危険がピンチで危ないのじゃ。助けてたもれなのじゃ。」 |
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「危険がピンチで危ないってのが良く分からないが、どうせまたオイタしたんだろ。」 |
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「うー。確かにオイタはしたのじゃが、今はこの危機を乗り越えるのが優先じゃ。予はこぐまねこ帝国の皇帝じゃぞ。皇帝の危機はこぐまねこ帝国存亡の危機じゃ。はよぅ、助けてたもれなのじゃ。」 |
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「んー。無料サイトに登録したら有料サイトに登録されて、そっちから不正請求が来てるって話だろ?そんなものは無視に決まってるぜ。」 |
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「そうじゃろうけど、メールとか電話とかで、金払え、払わなければ訴訟を起こすとかの脅し請求が来て困っておるのじゃ。」 |
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「んー。とりあえずメールは無視してりゃ何とでもなるだろ。」 |
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「ふむ。メールは大丈夫なのじゃ。そうじゃなくて電話じゃ。この電話をどうにかしてたもれなのじゃ。」 |
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「電話もガチャ切りして着信拒否でもすればいいだろ。」 |
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「ふーむ。ではそうするのじゃ。えーと、これは支払義務はどうなのじゃ?」 |
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「どうなのじゃ?って出会い系の自動マイナスは特定商取引法に違反するから無視しろってのは前に言ったろ。支払う必要なんかない。」 |
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「おお!そうじゃった、そうじゃった。じゃが、訴訟とかそんなのになったりすると困るのじゃ。」 |
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「まー、どうなるかは業者次第だが、ありえないだろうな。」 |
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「どうしてそう言えるのじゃ?」 |
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「だって、訴訟になっても相手はまず100%に近い形で勝てない。それどころか、法律違反による行政処分は来るだろうし、逆に不正請求に対する慰謝料を取られるかもしれない。業者からみて訴訟を起こすメリットなんか一切と言って良いくらいないだろ。」 |
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「じゃあ、何でヤツらは訴訟を起こすとか被害届を出すとか言って請求をしてくるのじゃ?」 |
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「ん?そりゃ、詐欺恐喝系の悪質業者だからだろ。例えば100人に詐欺恐喝請求電話をかけて10人から振り込みがあれば良いっていう悪質詐欺恐喝商法なんだろ。はっきり言ってまともに相手にする必要性さえないだろうな。」 |
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「うーむ、悪質詐欺恐喝業者はまともに相手にする必要性はないってことじゃな。えーとじゃな、これは電話認証させて、詐欺恐喝請求をするってのがポイントなのかなのじゃ?」 |
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「お!皇帝閣下なのに着眼点が良いじゃないか。そもそもだな、登録時に電話番号認証するサイトってのはワンクリ詐欺系サイトであることが多いな。」 |
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「ほえー。そうなのかなのじゃ。」 |
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「だって、普通の通信販売規制を守っているサイトはそんなことしないからな。それに、今回登録しようとしたのは無料サイトだろ。電話認証なんかホントに必要ないからな。」 |
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「ふーむ。なるほどなのじゃ。」 |
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「ま、最近増えつつある詐欺恐喝的不正請求の手口だな。はっきり言ってやってることはワンクリック詐欺そのものだ。まともに相手にする必要さえない。」 |
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「ふーむ。分かったのじゃ。では、予はこれでの。サラバじゃ。」 |
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「って、待てよ。皇帝閣下は6歳だから出会い系に登録したらダメだろ。オイタしたんだから、担当大臣に叱ってもらわないと。」 |
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「ひぇぇぇ。お代官様。それだけはご勘弁を。予はつい、出来心でぇーーー。」 |
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「って、誰がお代官様だよ!」 |