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「えーと、それはの、個別の証拠はないかもしれぬのじゃが、ひどく評判も悪いようじゃし、絶対に詐欺じゃと思うのじゃ。」 |
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「んー。まぁ、詐欺でないなんて証拠もないわけだけど、『攻撃』する場合に『詐欺』は武器としては強くないな。」 |
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「どうしてじゃ?」 |
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「んーとだな、第三者の目から見て『詐欺』かそうでないかは簡単に見分けがつかないことが多いだろ?」 |
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「えー。」 |
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「だから、攻撃する際には『詐欺』という文言よりも『○○規正法第×条に違反する』って言った方が強いだろうな。」 |
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「うーむ。『○○規正法第×条』とな?」 |
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「えーと、どういえばいいかな。例えば『貸金業規正法』『特定商取引法』『景品表示法』『薬事法』などいろんな規制法があるんだ。」 |
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「ふむふむ。」 |
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「それで、事業者に『このルールを守りなさいよ』っていうのが各規正法の目的だから、事業者に分かるように説明が公表されていることが多い。」 |
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「ふむふむ。」 |
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「ということは、銀行屋とかサーバ屋とかの第三者から見ても『違反か否か』が見て分かることになる。」 |
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「ほほー。でも、やっぱりそれもそのなんちゃら規正法ってのを知ってないとダメなのじゃろ?」 |
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「まー、撲滅という観点からだからな。それはしょうがないだろう。」 |
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「うーむ。個別の法律を勉強するのはめんどくさいのう。」 |
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「ま、ただ、『○○法第×条違反だ』ってのは、攻撃武器としては強いんだ。例えば『運営元を書いていない有料出会い系・アダルトサイト』『貸金業登録されていない電話番号広告表記』など。これらは、見れば『違法』ってのが分かるからな。がんばって勉強しようぜ。」 |
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「うーむ。考えておくとするのじゃ。」 |
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「って、頼りねーなー。」 |