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「え!?それでいいのかの?『被害届けを出しにいく』って良く聞くのじゃ。じゃから、やっぱり書いて持っていかないといけないんじゃないのかの?」 |
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「そんなことないない。被害届けの用紙自体は警察署にも交番にも置いてあるから。実際に行って『被害届け書きたいんですけど』って言えば用意してくれるわよ。」 |
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「でもじゃな、予はどこかで見たのじゃ。口頭じゃとインチキ警官が受理せずに追い返すことが多いって。」 |
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「んー。それは告訴とか告発の場合でしょ。そもそも受理しないでよい法律の規定なんかないんだけど、今回のは告訴でも告発でもなくて、被害届けでしょ。深く気にしないでいいわよ。」 |
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「でも・・・実際に行った先でインチキ警官が対応にでられると困るのじゃ。」 |
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「んー。だったら、地元の警察の警察本部の電話番号を携帯にでも記憶させておいたらどう?」 |
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「ほえ?そしたら何か良いことがあるのかの?」 |
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「インチキ警官が対応したら警察本部に電話して『○○って人が、被害届けを受理してくれない。オカシイ。』って苦情を入れられるでしょ。」 |
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「おおー。そうやってインチキ警官をやっつけるって戦法じゃな。『チリメンドン屋、ソチもワルよのう・・・』」 |
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「『いえいえ、おでぶ代官さまほどじゃありませんことよ。』って、何を言わせるの。そうじゃないでしょ。苦情っていうのはきちんと対応してもらうために入れるのであって、インチキ警官をやっつけるためじゃないでしょ。」 |
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「おっほっほ。言ってみただけじゃ。」 |
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「もー。ただ、これはあくまでもインチキ警官が出た場合の話だからね。あまり深く考えずに被害届けを書きに行けばいいと思うわよ。」 |
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「ふーん。分かったのじゃ。予は窃盗の被害届けを書きに行くとするのじゃ。おっほっほ。」 |
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「ところでさー。」 |
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「何じゃな?」 |
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「一体、何を盗まれたの?」 |
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「予の天使の心じゃ。」 |
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「は?」 |
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「予は道端で10円を拾ったのじゃ。それで、予の心の中の<悪魔:もらっちゃえよ>と<天使:きちんと届けなさい>がケンカしたのじゃが、どうやら天使の心が誰かに盗まれてしまったようなのじゃ。」 |
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「って、つまり、その10円は皇帝さまが持ってるってことでいいの?」 |
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「そうじゃ。天使の心が盗まれてしまった以上は、必然的に<悪魔:もらっちゃえよ>になるに決まってるであろう。」 |
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「って、お金拾ったのなら、そのお金を落し物として届けなさいーっての!」 |
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「おりょ?」 |