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「あのじゃな、応募者全員にアクセサリーをプレゼントって書いてあったのじゃが、郵送で送ってくれるかと思ったら営業所まで取りに来てくださいとか言われたのじゃ。」 |
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「全員プレゼントの景品を渡す変わりに営業所へ来て欲しいってやつだろ?『アポイントメント商法』と懸賞をミックスさせたようなやつだな。」 |
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「えー、これはプレゼントをもらいに行ったらどうなるのじゃ?」 |
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「断言はできないけど、『他の商品はいかがですか?』とか営業される可能性はあるだろうな。」 |
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「うーむ。でも、それくらいは全員にプレゼントをあげてる訳じゃから、営業くらいしても当然ではないのかの?」 |
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「そう言われてみればそうかもしれないけど、仮にだな、その営業された商品が何十万円もするものだったらどうするんだ?ってこと。」 |
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「それは大丈夫なのじゃ。予はそんな大金は持ってないから買いたくても買えないのじゃ。」 |
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「そうか?『提携会社でローンが組めますよ。毎月は5,000円ずつの返済だから負担にはなりませんよ。』とか言われた場合に、要らないなら要らないとハッキリと断れるか?」 |
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「それも大丈夫なのじゃ。予のおこづかいは月300円しかないからローンも無理なのじゃ。」 |
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「うーーー。そ・う・じゃ・なくて。言いたいのは『セールストークで丸め込まれる可能性がある』ってこと!」 |
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「なんじゃ。それならそうと早めに言えば良いのじゃ。でも、それは話を聞くからセールストークに負けることがある訳で、話も聞かずにプレゼントだけもらってさっさと帰れば済むのじゃ。」 |
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「うーん。皇帝閣下のような図太い人はまず大丈夫なのかもしれないけど、この類型の場合は『賞品をタダでもらっているから話くらいは聞かないとまずいかな』って心理を利用してるんだ。で、話を聞くとセールストークに丸め込まれることがありうる。宝飾品とかは額がでかいことがあるだけにちょっと気をつけた方がいいかもしれない。」 |
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「うーむ。でもじゃな、宝飾品が大好きで『買いたい』って思ってた人にとってみれば、わたりてつやなのじゃ。」 |
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「『渡りに船』な。もちろん、そういう人の場合は一石二鳥かもしれない。」 |
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「ならば問題ないではないか。」 |
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「ただ、必要の無い商品だったらちょっと困るかもしれないだろ?アポイントメント商法ならばクーリングオフできたりする場合もあるようだけど、100%クーリングオフできるとは限らないからな。やっぱり注意した方が良いと思うぜ。」 |
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「うーむ。セールストークには要注意ってことじゃの。ところでじゃな、このタイプの懸賞かどうかを見極めるのは何か判断基準があったりするのかの?」 |
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「そうだなぁ・・・一般的にはこんなのがあれば、アポイントメント商法的懸賞って可能性があったりするだろうな。特に、■1は郵送で済む話だろ?□2は対処法だな。」 |
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■1.当選品は営業所に取りに来てくださいという記載がある。
□2.要らないものは『要らない』と。帰りたい時は『帰ります』とはっきりと告げること。
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「なるほどなのじゃ。ちなみにじゃ、予は図太くないかよわい仔猫ちゃんじゃからの。そこのところは留意したもれよ。」 |
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「その体型のど・こ・が、『かよわい仔猫ちゃん』なんだよ!?というか、タヌキだろ?」 |
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「予は『小熊猫』なのじゃ!プンプン。」 |