平成16年度 労働基準監督官採用試験A記述式配点と採点要領
★ 人物試験の方法 1 試験方法及び試験時間 試験方式は個別面接とし、試験時間は受験者1名に対し15分を 標準とする。 ただし、疑問点が多いと判断される受験者についてはその点を解 明するために時間を延長し、疑問点が少ないと判断される受験者に ついては若干時間を短縮して差し支えない。 2 試験の手順 (1)試験官は、質問する順序、質問の分野等についてあらかじめ打ち 合わせをしておく。 (2)受験者が入室したら着席させ、受験番号及び氏名を尋ね、写真票 によって本人であることを確認し、写真票の|人物|欄にレ点を記 入する。(欠席者については「欠」と記入する。) (3)受験者に対して質問を行い、応答、態度、表情等について観察 し、評定項目ごとに評定を行ってその結果を個別面接評定票に記 入する。 なお、必要に応じ、評定の「記録」欄及び判定の「理由、意見」 欄に記入を行う。 (4)判断のために必要な質問を終えたならば、面接の終了を告げて受 験者を退室させ、判定を行ってその結果を個別面接評定票に記入す る。 (5)主任試験官は、適当な時期(例えば午前又は午後の終了時等) に、それまでに面接を終了した受験者について各試験官の判定及び 意見を総合して総合判定を行い、その結果に基づいて合格の適否に ついて判断し、それらの結果を個別面接評定票に記入する。 3 面接のしかた (1)質問のしかた ア 質問における話題は、面接カード及び『質問事項の例』を参考 にして選ぶ。 イ 受験者の答えに応じて質問を順次発展させ、各評定項目につい て判断できる情報が得られるようにする。 ウ 受験者の性格の特徴的な側面について効率よく把握するには、 『性格検査に基づく質問参考資料』に記入されている内容をも 参照して質問を展開する。 エ その他の質問のしかたについては、『質問のしかた』を参照す ること。 (2)面接上の注意事項 ア 面接官は次の事項について質問しないこと。 (@)受験者の信条、支持する政党、尊敬する人物 (A)家庭の資産、住居状況、家族の職業・収入等の家庭環境 (B)受験者の摘出・非摘出の別、本籍地 イ 面接官は次のことに留意すること。 (@)面接は知識を試すことを目的とするものではないので、受験 者の答えが正確であるかどうかということにとらわれず、質疑 応答を通じてあらわれる人柄、性格傾向、心構え等に重点をお くこと。 (A)落ち着いた自然な態度で面接し、受験者の過度の不安や緊張 を与えないようにして、その人柄がそのまま面接の場であらわ れるようにすること。 (B)質問は、平易な言葉でしっかりと、しかも簡潔に行い、受験 者になるべく多く話させるようにすること。 4 評定及び判定 (1)評定及び判定のしかた ア 評定は、評定項目ごとの着眼点を参考にしながら、5段階の評 定尺度のいずれに該当するかを判断して行う。 評定項目…積極性、協調性、責任感、精神安定性、表現力 評定尺度…a(すぐれている) b(ややすぐれている) c(普 通) d(やや劣っている) e(劣っている) イ 判定は、観察及び評定の結果に基づいて、対象官職への適格性 の程度が5段階の判定尺度のいずれに該当するかを判断して行う。 A(対象官職への適格性が大いにある) B(対象官職への適格性がかなりある) C(対象官職への適格性がある) D(対象官職への適格性には疑問がある) E(対象官職への適格性がない) (「C」と判定すべきか、「D」と判定すべきかの判断が困難で あるときは、「合格の適否について他の試験官と協議したいも のはDとする」を目安として判断する。) (2)評定及び判定上の注意事項 ア 試験官は、独自に評定及び判定を行い、面接実施中に評定につ いて互いに相談したり、他の試験官の評定及び判定に影響を及ぼ すような発言をしたりしないこと。 イ 試験官は、対象官職と関連づけて判定を行うこと。 5 総合判定及び合格の適否の判断 (1)総合判定 総合判定は、各試験官の判定及び意見を総合し、必要な場合は改 めて協議を行なった上で、5段階の尺度のいずれに該当するかを判 断して行う。 総合判定の尺度は、判定尺度と同定義のものを使用する。 (2)合格の適否の判断 総合判定がA、B又はCである者…合格を適当と認める 総合判定がD又はEである者………不合格を適当と認める 主任試験官は、不合格を適当と認めた場合には、その理由を、主 任試験官の記入事項の『総合判定の理由』欄に記入する。なお、こ の記入事項は、抽象的なものでなく、面接場面で観察された行動の 指摘など不合格を適当と認める理由が、具体的に明らかになるよう なものであることが望ましい。
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